横領事件発生を未然に防ぐポイント
【質問】
先日、当法人の経理担当者から、現金がどうしても1万円あわない、と相談がありました。
よく調べたところ、デスクの裏にお札が1枚落ちていたので事なきを得ましたが、調べている最中はもし経理担当者が横領していたら、と急に不安になりました。
公益法人での横領事件はたまにニュースで見かけますので、未然に防ぐ方法があれば教えて下さい。
【回答】
預金通帳等の残高確認は、理事や監事が直接行うこと、預金通帳等の残高確認はコピーではなく原本を直接確認するなど、いくつかのポイントがあります。
経理担当者の方がすぐに相談してくれたことや、金額も少額だったこと、何より原因がはっきりしたことは本当によかったですね。
一般法人・公益法人で、職員による横領事件は何度か起きています。
横領事件発生を未然に防止するチェックポイントは以下の通りです。
• 預金通帳等の残高確認は、理事や監事が直接行う。
• 預金通帳等の残高確認の際は、コピーではなく原本を直接確認する(コピーは数字が改ざんされやすい)。
• 印鑑の管理者と預金通帳の管理者は分けて別々の者にする。
• 日常の入出金口座と多額のお金を預ける口座は別にする。
• 現金・預金の出し入れをする担当者と、会計処理の担当者は別々の者にする。
特に1.と2.は必ず行って下さい。
また、事業年度末だけ行うのではなく、頻繁に行うことも、横領事件を未然に防ぐポイントになります。
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