公益目的事業の「今」―平成27年「公益法人の概況及び公益認定委員会の活動報告」より―
【ポイント】
平成27年「公益法人の概況及び公益認定委員会の活動報告」が公表され、公益法人が行っている公益目的事業の概要が明らかになりました。
平成27年「公益法人の概況及び公益認定委員会の活動報告」が公表され、現在の公益法人の概況が明らかになりました。
今日は公益法人が、どのように公益目的事業を行っているのかについてレポートいたします。
公益法人が行っている公益目的事業を事業目的別(23事業)に見ると、「地域社会発展」が35.3%と最も多く、ついで「児童等健全育成」(20.5%)、「高齢者福祉」(18.1%)であったことがわかりました。
複数事業を行う法人や、複合目的の事業がある法人は複数の事業がカウントされているのですが、1/3以上の公益法人が、事業の一つとして「地域社会発展」を掲げていることがわかります。(これは私も実感があります!)
また、公益目的事業を事業類型別、つまり具体的にどのような事業を行っているのかという観点で見ると、最も多かったのが「講座、セミナー、育成」が68.7%と7割近い法人で行っていることがわかりました。
これも実感がありますね!多くの法人で講座やセミナー、育成事業を行っています。
ついで「調査、資料収集」(36.6%)、「相談、助言」(33.8%)が続きます。(複数事業を行っている法人、複合形態の事業があるため、延べ法人数は実数と異なります)
公益目的事業費用額を費用規模別に見ると、1億円以上5億円未満(28.8%)と1千万円以上5千万円未満(27.9%)がほぼ同率1位、といった感じで、この2つで6割近くを占めるという結果になりました。
規模の大小を問わず、日々公益に資する活動を精力的に行っている公益法人の皆様を、私も税務会計の面から全力で応援していきたいと思っています!
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